川島堅二 研究業績 2021年3月23日更新 |
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著書、学術論文等の名称 |
単著、共著 の別 |
発行又は発表の年月 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 |
概 要 |
【著 書】 ※新しい年代順に記入 1.日本におけるドイツ ドイツ宣教史125年 2.神学とキリスト教学−その今日的な可能性を問う− 3.F.シュライアマハーにおける弁証法的思考の形成 |
共著 共著 単著 |
2010年5月 2009年8月 2005年5月 |
新教出版社 キリスト新聞社 本の風景社 |
共著者:村上伸、鵜沼裕子、中道基夫、川島堅二、水谷誠、堀光男 担当頁数:p.342中pp.93〜113 担当内容:「普及福音新教伝道会とドイツ語圏人類学」を執筆。宣教地域の文化を破棄すべき「偶像崇拝」とせずに尊重した普及福音新教伝道会の背後にシャミソーやクレーマーなどのドイツ語圏人類学の影響があることを明らかにする。 共著者:神代真砂実、川島堅二、西原廉太、深井智朗、森本あんり 担当頁数:p.164中pp.33〜62 担当内容:第2章「宗教学の責任と可能性」を分担執筆。姉崎正治を嚆矢とする日本の宗教学の潮流を振り返り、姉崎において「宗教病理学」という名称で存在していた宗教の不健全な状態を対象化する機能が失われていったことを指摘し、1995年のオウム真理教事件を契機に、このような宗教学の欠陥が明らかになったと主張する。そして、「教会の健康管理が神学の使命である」とする神学者シュライアマハーから示唆を受けて「社会秩序を脅かす危険な宗教」を未然に発見し、社会へ警鐘を鳴らす「予防宗教学」の必要を提唱する。 頁数:369p 内容:2003年10月に東京大学に提出した博士論文で、その目的はF. シュライアマハー(1768-1834)の多方面にわたる業績の根底に、一貫して独自な弁証法的思考があることを示し、彼の思想的生涯を、その形成プロセスとして解明。絶対的観念論の立場に立つフィヒテ弁証法との比較において、シュライアマハー弁証法の固有性を「生の弁証法」と特徴付ける。その内容は「神」と「世界」の「共存」「二極共振」であり、それは直観期以前に確認された有限者と無限者の関係性、直観期の社交理論及び個体化理論と通底しており、シュライアマハーの思想が、弁証法的思考形成のプロセスとして一貫していることが示される。 |
著書、学術論文等の名称 |
単著、共著 の別 |
発行又は発表の年月 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 |
概 要 |
【学術論文】 ※新しい年代順に記入 1.神は今も語るのか−「預言カフェ」と「新使徒運動」についての批判的考察 2.シュライアマハーとラーマーヌジャ 3.出口王仁三郎『霊界物語』とキリスト教−キリスト教土着の一事例として 4.近現代の福音−シュライアマハー『宗教論』が問いかけるもの 5.シュライアマハー哲学のアクチュアリティ‐宗教多元主義とのかかわりで 6.大学生とカルト‐自己決定権の侵害と神秘体験のワナ 7.韓国系キリスト教会の「弟子訓練」についての批判的考察 8.全国カルト対策大学ネットワークについて 9.一神教と多神教のあいだ‐大本教の可能性について 10.シュライアマハーとドイツ・ロマン主義 |
単著 単著 単著 共著 単著 共著 単著 共著 単著 共著 |
2021年3月 2019年6月 2019年3月 2018年9月10日 2015年11月 2013年4月 2013年2月 2012年12月 2012年3月 2007年1月 |
東北学院大学論集『人文学と神学』第18号 東北学院大キリスト教文化研究所紀要 東北学院大学論集『人文学と神学』 教文館『福音とは何か−聖書の福音から福音主義へ』 『ディルタイ研究』第26号 御茶の水書房『学生のためのピース・ノート』所収 恵泉女学園大学紀要第25号 北海道大学出版会『カルト問題のフロンティア1−大学のカルト対策』所収 理想社『理想』第688号所収 御茶の水書房『ドイツ・ロマン主義研究』所収 |
東京キリスト教会(宗教法人ARISE5)が運営する「預言カフェ」の「預言」内容の批判的分析と、その背後にある「新使徒運動」の神学的特徴を批判的に考察する。 シュライアマハーとラーマーヌジャの信仰思想の類似点と相違点についての比較宗教学的研究 出口王仁三郎が、古神道を換骨奪胎し、装いこそ神道の神々の世界だが、その内実はキリスト教という教団(大本教)を創始したことを示す。 編者:佐藤司郎、吉田新 担当頁数:454p.中pp.232-253 内容:シュライアマハー『宗教論』の宗教思想、とりわけ社交としての教会論や、宗教の複数存在を前提とする宗教論の現代的意義を明らかにする。 頁数:88p.中pp.4〜10 シュライアマハー『宗教論』初版のテキストに即して、その哲学の現代的意義が宗教多元主義への影響であることを明らかにする。 共著者:村井吉敬、堀芳枝、谷本寿男、内海愛子、李泳采、斎藤小百合、上村英明、高橋清貴、漆畑智靖、川島堅二、定松文、旦まゆみ、荒又美陽、坂井誠 担当頁数:249p.中pp.155〜168 担当内容:反社会的宗教集団(カルト)の問題点と、とくに大学生が入信してしまう理由を明らかにする。 頁数:188p.中pp.21〜35 「弟子訓練」の名のもとに日本の学校教育法で許容されない「体罰」などを行う韓国系のキリスト教団体の問題を、その歴史的淵源を明らかにするとともに、教義の変容にその問題点を指摘する。 共著者:櫻井義秀、川島堅二、久保内浩嗣、瓜生崇、郷路征記、パスカル・ズイヴィー、平野学、大和谷厚、大畑昇 担当頁数:256p.中pp.33〜52 担当内容:「信教の自由」には「信じる自由」とともに「信じない自由」も含まれるという前提に立ち、正体を隠した勧誘か都度により、「信教の自由」の「信じない自由」を侵害する宗教団体の活動の実態を明らかにする。 頁数:147p.中pp.99〜112 教派神道系の大本教が、宗教学の古典的学説であるマックス・ミュラーの宗教類型で、複数の神々の間で中心神格が状況により入れ替わる「交替神教」(henotheism)であることを、大本教の二つの教典『大本神諭』(教祖出口なおのお筆先)と『霊界物語』に即して示す。その後に、キリスト教神学における古典的な「交替神教」評価であるH.R.ニーバーによる「交替神教」の社会倫理的特徴を批判的に検討。最後に、ドイツの社会学者ウルリヒ・ベックの宗教論に依拠しつつ、「交替神教」の再評価の可能性を提案する。 共著者:伊坂青司、中井章子、久保陽一、松山嘉一、高橋義人、今泉文子、小林信行、深見茂、小田部胤久、神林恒道、西原稔、 (次頁につづく) |
著書、学術論文等の名称 |
単著、共著 の別 |
発行又は発表の年月 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 |
概 要 |
11.シュライアマハーとシェリング 12.シュライアーマッハーとヘーゲル 13.初期シュライエルマッハーにおける「人間性」概念について 14.シュライエルマッハー『宗教論』における「感情」について 【国内・国外学会発表等】 ※新しい年代順に記入 1.シュライアマハーとラーマーヌジャ 2.「韓流キリスト教」の「弟子訓練」についての批判的考察 3.宗教社会学・教団研究の現在と社会との接点─櫻井義秀・中西尋子『統一教会』を検討す |
単著 単著 単著 単著 単 単 共 |
2006年11月 2001年10月 1993年10月 1991年12月 2019年6月15日 2012年3月16日 2011年6月12日 |
日本シェリング協会『シェリング年報』'06 第14号 日本基督教学会編『日本の神学』40号 日本基督教学会編『日本の神学』 32号 日本宗教学会『宗教研究』290号 日本基督教学会東北支部会(東北学院大学) 日本基督教学会関東支部会(東京神学大学) 「宗教と社会」学会第19回学術大会(北海道大学) |
濱田真、桑原聡、山口和子、栗原隆、川島堅二、原田哲史、木村周市朗、水田洋、堅田剛、肥前栄一 担当頁数:574p.中pp.377〜402 担当内容:ヘンリエッテ・ヘルツやフリードリヒ・シュレーゲルを通し、ベルリンのドイツ初期ロマン派のサークルと親交を持ち、思想的にも影響を受けながらも、その関係は「批判的同伴者」であったことを明らかにする。 頁数:141p.中pp.29〜41 初期シュライアマハーと初期シェリングの確執、影響関係を『宗教論』や『学問論』を通して検討し、シュライアマハーの「万有直観」とシェリングの「知的直観」の差異を明らかにした。 頁数:292p.中pp.57〜78 シュライアーマッハーの「弁証法」をプラトンの対話編に触発された「対話論的弁証法」として特徴づけ、ヘーゲルの「止揚の弁証法」との差異を明らかにした。 頁数:257p.中pp.45〜67 初期シュライエルマッハーの諸業績『宗教論』『ルチンデ親書』『独白録』における「人間性」(Menschheit)概念が、信仰内容(fides quae cureditur)と信仰主体(fides qua cureditur)を媒介する機能を果たしていることをテキストに即して解明。 頁数:194p.中pp.95〜115 シュライエルマッハーの『宗教論』初版と第2版における宗教概念の変化の背景、原因を明らかにする。同時代のフィヒテやシェリングとの確執は先行研究の明らかにしたところであるが、第2版における「感情」概念が後期の「絶対依存感情」と機能的に通底することを新たに明らかにした。 シュライアマハーとラーマーヌジャの信仰思想の類似点と相違点について比較宗教学の立場から考察 「弟子訓練」の名のもとに日本の学校教育法で許容されない「体罰」などを行う韓国系のキリスト教団体の問題を、その歴史的淵源を明らかにするとともに、教義の変容にその問題点を指摘。 共同発表者:塚田穂高、寺田喜朗、山口広、櫻井義秀、中西尋子、川島堅二 発表概要:統一教会の教義(原理講論)の神学史及び神学思想的位置づけを明らかした。 |
4.シュライアマハーの翻訳論について 5.神は多くの名を持つのか−大本教とイスラムの交流についての考察 6.Schleiermacher and Religions Gefuehl as an Ecumenical Basis 7.Schleiermachers Dialektik zwischen Monisumus und Dualismus 【その他・科学研究費等補助金採択研究・翻訳等】 1. 現代のメディア情報化と宗教文化に関する研究−共同性と葛藤・対立 2.高度情報化社会と宗教に関する基礎的研究 3.C. ブルームハルト著『世にあるキリスト』 |
共 単 共 単 共 共 単独訳 |
2009年9月27日 2009年3月27日 2005年3月28日 2000年4月6日 2003年4月-2005年3月 1999年4月-2003年3月 2000年10月 |
日本シェリング協会大会クロス討論(神戸大学) 日本基督教学会関東支部会(聖学院大学) 第19回国際宗教学宗教史会議世界大会(高輪プリンスホテル) Schleiermacher 2000 Conference in Drew University (USA) 國學院大學日本文化研究所COE連携プロジェクト 文部科学省科学研究費補助金基盤研究B(2) 新教出版社 |
共同発表者:三ツ木道夫、瀧井美保子、川島堅二 発表概要:シュライアマハーの翻訳論の背景に弁証法講義における言語論があることを明らかにした。 教派神道系の新宗教である大本教の幹部が1970年代にイスラム教の聖地メッカ巡礼をした事実に注目し、多神教(交替神教)である大本教が唯一神教であるイスラムに認められ積極的な交流ができた神学的背景を明らかにした。 共同発表者:Makoto Mizutani, Akira Takamori, Shin-Hann Choi, Guenter Meckenstock、Kenji KAWASHIMA 発表概要:ドイツ、韓国、日本のシュライアマハー研究者によるシュライアマハー神学の現代的意義を明らかにする研究発表で、シュライアマハーの『宗教論』における「感情」概念にはエキュメニカルな可能性があることを示唆した。(ドイツ語による口頭発表) シュライアマハーの「弁証法講義」の特徴を、一元論と二元論の「揺れ」にあることをテキストに即して明らかにした。(ドイツ語による口頭発表) 共同研究者:石井研士・川島堅二・黒崎浩行・赤江達也・黒川恒雄・田村貴紀・深水顕真 研究概要:インターネットなどのメディアを宗教団体が利用する際にどのような問題が起こりうるかを調査した。 共同研究者:石井研士・川島堅二・黒崎浩行・葛西賢太・田村貴紀 研究概要:日本基督教団の諸教会700に対しアンケート調査によりインターネットの利用状況を調べるとともに、開設されているホームページの内容を分析した。 336p. |
4.ペーター・コスロフスキー「バーダーにおける哲学と神学」 5.若者に忍び寄る新しい「宗教」−「摂理」脱会者への聞き取りから見えてくるもの 6. 「閉ざされた宗教の教義」に風穴を 7.「違い」よりも「一致点」に目を向けて 8.書評 高田太『カントにおける神学と哲学』 |
単独訳 単 単 単 単 |
2007年1月 2006年11月 2017年7月11日 2017年9月1日 2017年9月 |
御茶の水書房 『週刊エコノミスト』毎日新聞社 『キリスト新聞』連載「宗教リテラシー向上委員会」 『キリスト新聞』連載「宗教リテラシー向上委員会」 日本基督教学会編『日本の神学』56号 |
574p.中pp.403〜424 138p.中pp.50〜52 カルト宗教「摂理」の脱会者への聞き取りから、大学生等の若者が入信する社会的背景について記した論説 175p.中pp.130〜135 |