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教会出席に関する注意

 

教会出席に関する注意事項

 すでにキリスト教概論の授業などで注意を喚起しているように、大学としては推薦することができないキリスト教を自称するいくつかの団体があります。

 その代表的なものは、通称で言いますと、「統一協会(教会)」、「エホバの証人」、「モルモン教」の3つの団体ですが、実はこれら以外にも「カルト」的傾向を強く持ついくつかの団体があります。特に、最近そういった団体の一つが、このキャンパスで何人かの学生を勧誘したことが判明しました。その団体の名称は、「東京チャーチ・オブ・クライスト(キリストの教会)」という団体で、渋谷区富ヶ谷にある集会所を主な活動拠点として活動している団体です。

 この団体は、20年程前にアメリカのボストンで起こったボストン・ムーブメントという活動を背景としていますが、それはいくつかの点で、すでにアメリカにおいて社会問題化しています。たとえば、一人のカリスマ的人物に権威が集中していること、「罪」の具体的告白(個人の秘すべき性的行為なども含む)が求められること(そのため、個人の秘密が指導者に握られ脱会が非常に困難になる)、すでに洗礼を受けていてもこの集団の洗礼が求められること(再洗礼)(あるいはそれが重んじられること)、献金の額が指定されること(ある情報によると、週給の10パーセントと、年に2度、その16倍の額を献金しなければならない)、あるいは「ディサイプラー」と呼ばれる指導者から11の指導を受けなければならないこと、あるいは伝道への絶対的献身が求められること、などが特徴としてあげられます。こういった特徴からも明らかなように、この団体には個人の自由を大きく奪う危険性があります。事実、ボストン・ムーブメントを脱会したアメリカ人の一人は、「牢獄から逃れたようだ」と自分の気持ちを語っています。

 「東京チャーチ・オブ・クライスト」は、このボストン・ムーブメントを背景としている団体ですから、それは同じ危険性をもっていると判断されます。事実、日本でも、すでにこの団体の危険性を知って、人々の関心を喚起しようとしているいくつかの教会やアメリカの宣教師たちがいます。また、いくつかのキリスト教主義大学でも、この団体の存在に気付いており、情報の交換を行っています。

 学生の皆さんの中には、すでにこの団体の人から声をかけられた人がいるかもしれません。あるいは、これから声をかけられる人がいるかもしれませんが、以上のような危険性を持つ団体ですので、その集会にはくれぐれも出席しないように注意してください。また、万一、声をかけられたり、トラブルに巻き込まれた場合は、至急宗教センターか宗教主任まで連絡をして下さい。

 

なお、上記の「東京チャーチ・オブ・クライスト」と、古い伝統をもつ「チャーチ・オブ・クライスト(キリストの教会)」とは別の団体です。一般の「チャーチ・オブ・クライスト」の教会は問題ありませんので、念のため申し添えます。

20004

聖学院大学 宗教センター