MSに勧誘された大学生Aさんの経験談
わたしがMSのメンバーと知り合ったのは、 わたしのアルバイト先にいた学生(女性)が、このMSのメンバーで、国際交流のイベントに誘われたのがきっかけでした。このイベントにはアジアの学生や社会人などの若者と、近隣の大学の学生が集っていて、ディスカッションや交流・親睦会を行うというものでした。
この交流会と相前後して、上記のメンバーが住んでいるアパートに招待されました。アパートとは言うものの、それは複数の部屋からなっており、いわば一軒家といっても良いものでした。わたしはそこで夕食の歓待を受けましたが、その時はまだ宗教に関わる話は何も出ず、「色々な学生が集まって交流しているところだ」というような説明を受けたものです。後になってわかったことですが、ここは彼らが共同生活を送っているところで、いわば活動のアジトだったのです。
上の国際交流会に参加したわたしはすっかり感銘をうけ、その後彼女たちの家に何回か出入りすることになりました。そのうち、上記のメンバーから「私達はあそこに集って聖書を勉強している」という話を受けました。当時、わたしは進路の面で転機にさしかかっていたためでしょうか、その話に興味を感じました。それで、わたしもその勉強会に参加してみることにしたのです。
これ以前から、わたしはキリスト教文学などに親しんでおり、キリスト教のおおよそのことは頭に入っていました。また、カルトグループの存在も知っていました(あとでこの知識が役立つことになります)。そんなわたしが、彼らの誘いにひょいひょいと応じたのは、今思えば実に不思議な気がします。
以上のようなわたしの勧誘のされ方は、大学におけるMSの典型的手法です。
何らかのイベントを用意して、そこに学生を勧誘し、自分達のアパートへ連れてくるチャンスを作るという手法です。他の手法としては、
@ 学生宿舎を訪問し、「スポーツをやっている団体だ」と名乗って自分達の早朝スポーツ活動に連れ出す。
A 未信者の友人と親しくなり、交遊が深まった上でアパートに来るよう勧誘する。
などの方法があります。つい先日も、「ART
FESTIVAL」と銘打ったイベントを主催し、学内にポスターまで貼って案内していました。団体名は全く別のものです。
彼らは自分達の正式名称を名乗りません。わたしが接触を持ったときは「E.I.C」,「I.C.C(Inter College Communicate)」。最近では「m.a.p」と名乗っています。
このグループのメンバーの場合、外見がさわやかで、いわゆる「カルト」の学生という雰囲気は少ないです。その点、統一教会系の学生カルトグループ等とは対照をなしています。
なお、「クリスチャン新聞」1993年6月6日号の記事(「新手の異端に御用心−MS(モーニング・スター)元統一協会員が教祖」)は非常に参考になります。MSに関する情報が概括されております。
1998年10月4日記