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Iさんの手記

 はじめまして、わたしは某大学に通う学生です。MSについていろいろ調べたら先生のページに行き着き、資料をよませていただきました。大変参考になりました。どうしても誰かにMSの事を相談したかったので、こうしてお便りする事にしました。

 学校内のコーラス・サークルに入部したのですが、そのサークルがMSのサークルでした。周囲の人は絶対に話の先を教えないのですが、4回目の話を聞いた辺りで、メンバーのほとんどが韓国語を勉強している事、また教えを授ける人の「そのメシヤはどこの国に生まれるか解るよ。」という言葉からすぐに「韓国人がメシヤになるんだな。」ということが推測できました。

 そして、今年〔2001年〕の8月に千葉の県立体育館でスポーツ大会を模した大きなイベントがあり、参加しました。

 そのイベントの内容は簡単にいえばスポーツをしながら先生(チョン・ミョンソク)と交流し、その合間にチョン・ミョンソクが信者に対して治癒行為を行い、その成果を集まった、おそらく2000人程度の大学生や関係者に披露するというものでした。その行為に涙したり正気かと思えるような賞賛を浴びせる大衆の姿に私も心が傾きかけましたが、これがマインドコントロールの本質なんだ、と思い、何とかこらえて、冷静に・好意的に周囲の人たちと接しようと努めました。

 ところで、その会場で、僕は周囲の人にしつこく「先生の名前って何ですか?」と尋ねていたのですが、なかなか知っている人は渋がって教えてくれず「Mr.LEE」って海外では呼ばれているよとごまかしたり、本当に知らない人は知らないみたいでした。

 あまりのしつこさにその関西の管理人さんが「チョン・ミョンソク」だよ、と教えてくれたのですが、そのように中心人物の名前をひた隠しにする行為から、私は、この団体に対する疑問をいよいよ深くしました。確かに名前が知られたらこのようにネットで検索すればすぐに正体がわかりますからね。だから、MSはあまりネットを使わせたくないようです。

 ちなみに、その名前には聞き覚えがありました。僕は高校1年生の時から韓国の時事に常に目を傾けていたので、(日本のメディアではなく韓国のメディアで)ニュースに裁判事件が登場した時に耳にしていたのだと思います。

 少し、学内・関西全体の動きに関してお話します。

色々な人の話を総合すると、MSは悪評が広まったためか、99年頃に活動体制を大きく立て直したようです。簡単に言えば、ものすごくアットホームな雰囲気で、宗教の匂いを排除しながら、しかし徐々に宗教色を出すような方針に改めたようです。最近では特に芸術活動に力を入れているようで、芸術祭や有名なゴスペル歌手や混声合唱団の参加する規模の大きいコンサートが開催予定です。

 私の大学には、主要なメンバーが5〜60人、間接的に関わっている人たちが同じくらいで、体育会の幹部にもちらほら見受けられます。ここのように小規模な大学ということを考えればかなりの人数で、特にこの1年間に飛躍的にメンバーを増やしているようです。最近は米国テロにアフガン戦争の影響もあり、ここがチャンスとばかりに再び大学生に対して活発にアクションを起こしています。

 MSには過去に深い傷を負った人、純粋な人が多く、僕としてはその人たちがあのようなアンフェアな形で偽の癒しや幸福を得る事、それが最大の不幸になるかもしれない事に対しものすごい憤りを覚えます。普通のメンバーは明らかに「弱者」なのです。

 普通のメンバーは先生の名前も他との教義の違いも何も知らされず、ただ宗教や社会に対して無知なところにつけこまれ、自分の能力が開発されているような錯覚に陥れられ、(それどころか実際はますます無知で依存的になっているように見える)一部の全ての情報を握る人たちに弄ばれているようにしか見えません。

「自分たちが最新且つ正統のプロテスタントだ。」ということを学生に刷り込んで、サークル内の雰囲気も明るく、関わっている学生のほとんどは批判的な意識がありません。特にMSの各種サークル団体は様々な公共の場で活躍したり、実力を認められてもいます。今まで目立たなかった、疎外されていた自分の能力が開発されて世間に認められ、そしてチョン・ミョンソクの実在を知るに至った人達は信じられないほどの純粋な信仰心を持つようになるということを8月の千葉でのイベントでは思い知らされました。

 僕と、もう一人既に脱会した人の印象ですが、幹部クラスは聡明で賢い人間が多い。医者、コンピューター、大マスコミ、大学講師、政治家の卵、科学者、ピアニスト、シンガー・・・・東京・大阪含め幹部クラスの人たちの顔ぶれは職業展覧会のように様々でした。普通のメンバーは聡明で何らかの有効なスキルを持ってはいるが賢くない、極端に言えば世間知らずという面があります。典型的な、組織に対して疑問を持つ事のない使いやすい人間です。実際に彼らはそうして社会的にステータスが高く、組織に従順で命も惜しまないような、神の威を借りた命令には簡単に服従する人間を作り出す事で何らかの最終目的を実現しようとしているのではないかと思います。

 MSの学生、メンバーには現実社会から自分が被害を受けた、不当な差別を受けていたという意識が多く見受けられ、(メンバーの多くは皆不遇な家庭状況にあり、不当な暴力、いじめ、性的暴力の被害等の経験を持っている。)社会に対して何らかの恨みを持っていたり、不満や理不尽さを感じたりしている人間が多いことは明らかです。「先生〔教祖〕」のために人目はばからず涙を流したり、イスラム原理主義者がアラーに捧げる賞賛よりも派手で露骨な賛辞を送る姿は「ここは本当に日本か?」と思わせるような光景でした。

200224日記

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