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Tice2

シュライアマハーは、最も単純なもの、普遍性の可能な限り最も低いレベルに属する最も特殊な実体から、無数の段階を経て、普遍性の最高の段階にまで上昇する段梯子を前提としている。それゆえ、普遍的(general)なものを「遍在的」(universal)と考える傾向は、彼の思想に適用される時大変な誤解を招く。シュライアマハーは、universellesおよびUniversumという術語を、注意深く遍在性(universality)のためにとっておく。そして時には、universellesでさえ、普遍性(generality)の次元とは無関係に、単にindividuellesと対照させられる。実在的知に関しては、接近可能な実在的なものに集中する知であり、普遍と特殊は常に、相互に支え合い、限定し合う分離不可能なものと考えられている。[Tice 1996:4]