オカリーナ・石笛・法螺貝・角笛

 

最終更新日2021/04/6 by Kenji KAWASHIMA

 

趣味でオカリーナと石笛(いわぶえ)と法螺貝、角笛を吹いています。楽曲を吹くというよりは、響きを楽しむという感じですが・・

 

 

オカリーナについて

栃木県宇都宮市在住のフルート・オカリーナ奏者小川堅二先生について奏法を学んでいます。オカリーナ(オカリナ)は、日本では複数のメーカまた個人が制作販売していますが、小川オカリーナの特徴は、クラシックの楽曲演奏を目指している点です。レッスンもバッハやモーツアルト、古典的な讃美歌などで行われます。

image002

小川堅二先生作のオカリーナ

 

「私の求める音は、石の音ではなく、やわらかさの中に重さを持ち透明で中心の輪郭がはっきりしている。上手くいえませんが、そんな音なのです」(kenさんのよがり笛2 第40号)小川先生のこの言葉に惹かれて、先生のレッスンを受けるようになりました。

 

 

石笛について

石笛は、大本教研究から、大本教の草創期、同教の審神者(さにわ)によって用いられていることを知り関心を持ち始めました。その後、石笛奏者守山鷲声氏から石灰岩の石笛を譲っていただき、手ほどきを受けて少しずつ音が出るようになりました。早朝、自然林の残る公園で吹いていると、散歩中の人から「大きな蛇が鎌首をもたげて聞いていたよ」とか、気のせいかもしれませんが、野鳥が笛の音に応えるように鳴いたり、ジャノメチョウが演奏中の私の手や石笛に留まってじっとしていたり、散歩中の犬が不思議となついたり、そんなことが面白く楽しんでいます。石笛が、人間の耳には聞こえない高次倍音を発していることは、実験でも確かめられているようです(笠原潔『埋もれた楽器−音楽考古学の現場から』参照)。守山氏によれば、譲っていただいた石笛の石灰岩は2億年以上前の産物とか。土笛と共に、縄文時代から用いられていた最古の楽器、手にしているだけでロマンに浸ることができます。

IMAG0069  983883618_13

和歌山県白崎海岸産の石灰岩の石笛(左・クリックすると音を聞けます)。京都府亀岡市郊外高熊山にて石笛を吹く(2008616日)

983883618_86 983883618_12

宮崎県青島神社鬼の洗濯板(写真左)産の砂岩・泥岩の石笛(写真右)

 

img046

2008119日恵泉女学園大学多摩フェスティバルでYouTube

 

笛仲間たち

小川堅二 私のオカリーナの師匠、同名のえにしで色々教わっています。

 Ogawa Ocarina Online Shop 小川先生作のオカリーナがオンラインで購入できます。

 知ってますか? オカリーナに関する常識チェック 小川先生作成、ゲーム感覚でオカリーナの勉強ができます。満点目指してトライ!

Suimin

ご自身演奏の賛美歌等のアンサンブルをいくつかアップされています。オカリーナ情報も満載。Yahoo Ocarina Club で、高い評価を受けておられます。

風の笛工房 原始楽器弥生笛、焼かない土笛の紹介、販売など。笛の音を聞くことも出来ます。

守山鷲声

和歌山を中心に幅広い活動をされている守山氏のサイト、石笛(いわぶえ)についての詳しい解説があります。上掲写真の白崎海岸産の石笛は同氏から譲っていただきました。

 

石笛を知るために

上記守山鷲声氏のサイトが詳しいですが、その他に文献・資料としては以下のものがあります。

(1)笠原潔『埋もれた楽器−音楽考古学の現場から』春秋社

(2)岩波講座『日本の音楽・アジアの音楽』別巻T(付録に試奏のCDと解説)

(3)上山春平「石笛考」所収誌:『季刊 人類学』63 1975 京都大学人類学研究会

(4)三島由紀夫『英霊の声』河出書房新社

(5)ヤポネシ屋ショップ(石笛の解説のほか、販売も)

(6)郡司すみ『世界楽器入門 好きな音 嫌いな音』朝日選書

「第11章東方の楽器.西方の楽器」(p.157以下)に日本で出土した石笛についての簡単な説明があります。

(7)宮内嘉長「天石笛之記」『神法道術秘伝』八幡書店(521-544頁所収)

(8)小西雲鶴『禊法鎮魂帰神法實修釈義 全』昭和245日発行(非売品)

  「帰神法の巻」に「5章 天の磐笛の由来」、「6章 石笛神授の實例」、「7章 髑髏形石笛の奇象」があります。

(9) 小西雲鶴『皇国神伝 帰神法伝習録』栖雲居修霊會(復刻版八幡書店)
「第3章 歸神法實修行事」に帰神法における「天の岩笛」の吹奏法についての記述あり。
(10)鎌田東二『神道のスピリチュアリティ』作品社

p.172以下に「日本最古の音.石笛」「石笛と音霊と神道霊学」という一文。また付録CD「石笛と神道ソング」にて鎌田氏の石笛演奏を聴くことができます。

(11)鎌田東二『CDブック 元始音霊 縄文の響き』春秋社

付属の解説本に「平田篤胤と『天石笛之考』」(p.45-48)、「鎮魂帰神と石笛と音霊」(p.48-69)という章があり、特に後者は石笛の歴史的宗教的背景についての現存する最も詳しい解説文ではないかと思われる。

 

演奏の聴けるCDとしては、上記岩波講座や鎌田東二氏の著作付録の他、以下のものがあります。

(1)横澤和也「石笛」Kitty Enterprises,INC.

(2)大宮司朗「石笛鎮魂」八幡書店

(3)徳丸吉彦監修「日本の音楽まるかじり」ビクターエンタテインメント株式会社(Disc1の冒頭に「縄文の石笛」)

(4) 守山鷲声制作「石笛CD」(17種類の石笛の聞き比べ、秀逸です)

(5)喜納昌吉&チャンプルーズ「石笛のうた」(CDアルバム『火神』日本フォノグラム株所収)

作詞作曲喜納昌吉の「石笛のうた」フルート、竹笛とともに石笛による伴奏が入っているらしいのですが、なかなか聴き分けが難しいです。ただ、「石笛に乗って流れてくるよ 被爆の魂 心の中に咲いてひらく」という歌詞に、石笛に込められた喜納昌吉の想いを感じることができます。

(6)鎌田東二『CDブック 元始音霊 縄文の響き』春秋社

土笛や土鈴、横笛などとのアンサンブルは、聞き応えあり。

 

法螺貝について

2010年末、奈良の吉野を歩きました。吉野は修験道の拠点。法具店がありウインドウに法螺貝が並んでいました。高価なので買うつもりはなかったのですが、店主に吹いてもらったところ、その響きに心を奪われてしまい、購入してしまいました。まだまだいい響きは出ませんが、、、

62157981_org.jpg

 

 

角笛について

聖書に「神の声」の比喩として登場する角笛です。ヘブライ語でヨーベル(牡羊の角の意)と呼ばれますが、現在ユダヤ教徒によって用いられているのはグランドガゼルの角です。日本の法螺貝と同じく、低音・中音・高音の組み合わでいろいろなメッセージを伝えます。

201622日@高尾わくわくビレッジにて

2016320日@下谷教会

 

こんな風に吹けたらなぁ〜

Phil Driscol Playing the Shofar like a trumpet. YouTubeより

Randy Spencer playing the Shofar. YouTubeより

 

Presented by Kenji Kawashima. All rights reserved.