Home

 

F. Schleiermacher

 

シュライアマハーの人と思想を伝えてくれる評伝は、古典的なディルタイのものをはじめ多数存在するが、難解なシュライアマハー自身の言葉の引用が多いため必ずしも読みやすくない。以下に紹介するものは、その中でも、比較的読み易く、また私のシュライアマハー理解に大きな影響を与えたものです。

 

K.Barthによるシュライアマハー賛歌

カール・バルトの最晩年(1968)に出版された『シュライアマハー選集』の後書きにあるこの文章は、シュライアマハーの魅力をあますところなく伝えています。私が彼の研究をライフワークにするきっかけともなった文章です。

Hermann Fischerによるシュライアマハー小伝(要約)

ヘルマン・フィッシャーの近著『シュライアマハー』(2001年)から、伝記的部分を要約してみました。最新の資料に基づいた、現在最も信頼できる評伝のひとつだと思います。あくまで要約です。また別の資料に基づいて自由に加筆しています。ドイツ語の読める方は、ぜひ原文にあたって下さい。アマゾン等で簡単に購入できます。

シュライアマハー自身による自伝

1794年4月10日付でベルリンにて執筆された自伝。この年彼は2回目の神学試験を受験して合格、按手礼を受けている。この自伝は、この受験に際しての必要から、執筆されたもの。

ヘンリエッテ・ヘルツ夫人によるシュライアマハーの思い出

シュライアマハーに、精神的に最も近くあった女性として知られるヘンリエッテ・ヘルツによるもので、『宗教論』執筆のエピソード、シュライアマハーの社交的な人間性、説教を準備するときの様子、そして、二人の仲が、当時ベルリンでどのようにうわさされたかなど、興味深いエピソードが生き生きと描かれている。